ごあいさつ
出水郡医師会在宅医療介護支援センターの開設にあたって
出水郡医師会の医療圏は、鹿児島県の北西部で熊本県との県境に位置し、出水市、阿久根市、長島町の2市1町で構成されてます。出水地域の人口は、約87,000人、65歳以上の高齢化率は、33.8%の地域です。
また、医師の高齢化に伴い在宅医療を担う医師の24時間365日の対応も負担増大を来しています。人口あたりの医師数が少なく、高齢化も課題であり、医療資源にも限りがあるため,関係者の連携・協働が重要な状況でありました。
出水地区では,平成25年9月から出水郡医師会をはじめ関係団体や行政等が参加し「出水地区在宅医療推進協議会」を設置し、地域包括ケアの重要な要素である在宅医療推進のための体制づくりに向け,①研修・企画班 ②24時間対応班 ③退院支援班 ④調査・広報班に分かれ,現状把握や課題の整理を行いました。そこで、「在宅医療を担う人材や資源の確保」「関係機関・職種の連携強化」「住民の理解と支える地域づくり」等が課題として見えてきたため,各班が解決に向けて活動を行っています。
平成28年度より2市1町の委託を出水郡医師会が引受け、出水地区在宅医療介護連携推進事業として継続することになり、その拠点として在宅医療介護支援センターを開設致しました。
出水地域の医療と介護の両方を必要とする状態の高齢者が、住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、在宅医療と在宅介護のサービスを一体的に提供するため、二次医療圏である阿久根市、出水市及び長島町の区域内の居宅に関する医療機関と介護サービス事業所などの関係機関との連携を密にし、事業を推進していきますので、ご協力をよろしくお願い致します。
出水郡医師会 会長 來仙 隆洋